2022.04.19 更新
外壁タイル は塗装が必要なのか?外壁タイルのメンテナンス方法を徹底解説!
タイル外壁はメンテナンス不要です!と業者に言われた方もいるとおもいますが、結論から言うとタイル外壁にも定期的なメンテナンスが必要です。このブログでは、 タイル外壁のメンテナンス方法と費用 タイル外壁劣化症状とその費用 タイル外壁の補修ポイント などを丁寧に解説していきます。 以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください。 タイル外壁って塗装が必要なのか知りたい! タイル外壁のメンテナンス方法とそれぞれの費用が知りたい! タイル外壁の色を変えたい! タイル外壁とは タイル外壁とは、石や土、粘土を約1,300度の高温で焼き固めたもので、外壁以外にもお風呂場や床材など内装にもよく使われる素材です。 初期費用やタイルの張り替えは高いとされますが、サイディングと比べて耐久性が極めて高く、メンテナンスはほとんど不要です。 見た目のグレードや高級感の観点からも、他の素材にない魅力があります。 タイル外壁のメリット 高級感のある外観 クラシックなレトロな雰囲気のスタイルはもちろん、ナチュラルなデザインにも対応できる外壁タイルもあり、好みのデザインを実現できるようになっています。 外観を重視する方におすすめです。 メンテナンスが楽 強い日差しや風雨、雪などの気象の変化にも強いため、色あせしたり変色するといったこともほとんどありません。 また、ほとんど水や汚れが染み込みまなく、外壁タイルそのものは劣化がほとんどありませんので、そういった汚れだけを落とせば良いため、メンテナンスそのものは非常に楽です。 他の外壁などと比べると、その差は歴然とします。 高い耐久性 土や石などの自然素材を約1300度の高温で焼き固める外壁タイルは、非常に硬いため、物でこすったり、風などで巻き上げられた砂などが吹き付けられても、滅多にキズがつきません。 タイル外壁のデメリット コストが高い もっとも大きなデメリット(短所)として考えられることは初期費用が高くなります。 また、メンテナンス時にタイルの張り替えをする場合も他の外壁に比べると高くなる可能性があります。 剥離が危険 マンションの外壁タイルが落下し、通行人が怪我をした・・・といったニュースを見ることがありあります。 怪我人が出た場合の補償問題などを考えると、剥離・落下は外壁タイルにした場合のデメリットと言えるかもしれません。必ず定期的な点検をしましょう。 タイル外壁のメンテナンスって必要? 高耐久なタイルを使用した外壁でもメンテナンスは必要です。なぜなら、タイル自体は高耐久でも、タイルを貼り付けるための接着剤や、タイルの間(コーキング)の目地は劣化するからです。 タイル外壁の劣化症状 タイル外壁劣化症状 コーキングの劣化 タイルの浮き タイルの欠損 こちらの3つを説明します。 コーキングの劣化 コーキングの寿命は新築時・塗装後から5~10年で劣化症状が出始めます。コーキングの劣化は大きく分けて4つです。 ①ひび割れ コーキングの表面に細かなひびが入っている状態のことを指します。細かなひび割れの状態であれば、中に水が入る恐れは低いので経過観察で大丈夫です。 ②剥離 外壁材とコーキングの間に隙間がある状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。 ③破断 コーキングが裂けている状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。 ④欠落 コーキングが取れた状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。 コーキングについてもっと詳しく知りたい方は下記のブログをお読み下さい。 外壁コーキングの寿命はどれくらい?劣化原因と対応方法を解説 タイルの浮き タイルを接着するモルタルや接着剤が劣化してくるとタイルが浮いてきます。 しかし、タイルの浮きは見た目では分からないことも多いため、プロの点検診断をおすすめします。 タイルの欠損 タイルの浮きを放置していると、タイルの剥が発生し、地震や衝撃によりタイルにひびが発生する場合があります。放っておくとひびに汚れが溜まりひびが目立ってしまいます。また内部のモルタルや接着剤に水が浸透し耐久性を弱らせます。 欠損も原因によって必要な補修方法が変わってくるので、必ずプロに点検診断を依頼しましょう。 タイル外壁のメンテナンス方法と費用相場 高圧洗浄 もっとも簡単な洗浄方法としては高圧洗浄があります。外壁塗装を行う前にも行う洗浄方法で、高圧洗浄機と水道水のみを用いて汚れを取っていきます。 高圧洗浄の単価(150~300円/㎡)です。坪数別の費用をご覧下さい。 内訳 面積 金額 20坪 99㎡ 14,850円~29,700円 30坪 148㎡ 22,200円~44,400円 40坪 198㎡ 29,700円~59,400円 50坪 247㎡ 37,050円~74,100円 60坪 297㎡ 44,550円~89,100円 70坪 346㎡ 51900円~103,800円 80坪 396㎡ 59,400円~118,800円 こんな方におすすめ 洗浄の効果よりも、費用を重視したい方 外壁の汚れがカビやコケが無く、排気ガスなどの見える汚れだけを洗浄したい方 バイオ洗浄 洗浄剤を用いる方法があり、そのような方法の一つにバイオ洗浄があります。バイオ洗浄はカビやコケなど生物系の汚れに対して強い洗浄力を発揮しまが、塗装を塗る前に2~3日しっかり乾かす必要があります。 バイオ洗浄の単価(500円~1,000円/㎡)です。坪数別の費用をご覧下さい。 内訳 面積 金額 20坪 99㎡ 29,700円~44,550円 30坪 148㎡ 44,400~66,600円 40坪 198㎡ 59,400円~89,100円 50坪 247㎡ 74,100円~111,150円 60坪 297㎡ 89,100円~133,650円 70坪 346㎡ 103,800円~155,700円 80坪 396㎡ 118,800円~178,200円 こんな方におすすめ 塗膜の耐久性が上げたい方 水圧によって外壁、外壁を傷つける心配なく汚れ除去したい方。 コーキングの打ち替え/増し打ち コーキングの補修方法は「増し打ち」「打ち替え」の2つがあります。 増し打ち 既存のコーキングの上に新しいコーキングを打っていく方法となります。 打ち替え 古くなった既存のコーキングを全て撤去し、新しいコーキングを打っていく方法となります。 コーキング補修費用 項目 費用 打ち替え 700~1,200円/m 増し打ち 500~1,000円/m 足場 約150,000~200,000円 上記のどちらの場合でも、補修費用にプラスαで足場代が20万円前後掛かります。 補修費用は、補修方法によって以下の計算式で計算可能です。 コーキング補修部分の長さ(m) × 打ち替え費用(円)コーキング補修部分の長さ(m) × 増し打ち費用(円) コーキング補修する長さは、下記の2つの長さを調べることで、ご自宅のコーキングの長さを測ることが可能となります。 外壁材の継ぎ目の本数×1本あたりの長さ 窓、サッシ廻りの長さ 坪数別のコーキング打ち替え費用です。 坪数 塗装面積 コーキング(m) コーキング打ち替え 20坪 99㎡ 105m 10,500円~126,000円 30坪 148㎡ 120m 84,000円~144,000円 40坪 198㎡ 140m 98,000円~168,000円 50坪 247㎡ 160m 112,000円~192,000円 60坪 297㎡ 180m 126,000円~216,000円 70坪 346㎡ 200m 140,000円~240,000円 80坪 396㎡ 220m 154,000円~264,000円 こんな方におすすめ 築10~15年前後で初めての塗装や前回コーキングの打ち替えを行った場合は、コーキングは“増し打ち(追加)処理をおすすめします。 ただ、お家の状態にもよりますから、きちんと点検してもらった上で確認し、コーキングの補修方法を決定しましょう。 クリア塗装 一般的な塗料には色を出すための顔料というものが入っていますが、クリア塗装で使う塗料には顔料が入っていません。 顔料が入っていないこと以外は他の塗料と違いがあるわけではなく、一般的な上塗り剤と変わりなく保護機能があります。 クリア塗装の無色透明という特徴を活かして、家のタイル外壁のデザインを保てるのが1番のメリットです。 そして外壁を手で触った時に白い粉が付いた経験がある方もいるかもしれませんが、その劣化症状をチョーキングと言います。 塗装した表面の塗膜が劣化することで顔料が表面化することで起こりますが、クリア塗装には顔料が入っていないためチョーキングが起こらないです。 クリア塗装は一般の外壁塗料と同じように種類がありお値段も変わってきます。 種類 単価(㎡) 耐久年数 シリコン クリア塗料 2,300円~3,000円 8年~12年 フッ素 クリア塗料 3,800円~4,800円 15年~20年 無機 クリア塗料 3,500円~5,000円 20年~25年 クリア塗装は一般的な塗料と違い2回塗りです。 こんな方におすすめ タイルの雰囲気を損なわずメンテナンスをおこないたい方におすすめです。 タイル外壁の補修ポイントとなってくるのは付帯部! 付帯部とは 付帯部とは大まかに壁面と屋根以外の細かい所です。具体的に以下のようなところを付帯部といいます。 付帯部には軒天、破風板、鼻隠し、雨樋、換気フード、ポスト、庇(ひさし)や水切りがあります。また、エアコンのホースやガスメーターの配管なども、付帯部として塗装することもあります。 付帯部の補修方法 作業の流れ 作業名 詳細 1番目 足場設置 外壁塗装も付帯部塗装も足場の設置が必要になってきます。 2番目 高圧洗浄 既存塗膜の剥がれが綺麗になったら、高圧洗浄で汚れや細かい粉状のゴミなども綺麗に取り除きます。 3番目 剥がれ塗膜ケレンで除去 剥がれている塗膜を、ケレンベラや研磨紙により綺麗に念入りに取り除きます。 剥がれていない塗膜部分と剥がれている塗膜部分の取り合いは念入りに取り除いて、境目部分で再度剥がれが起きないように行います。 4番目 下塗り 綺麗に仕上げるために下地作りをします。 5番目 中塗り・上塗り さらに下塗りの上に丁寧に2回塗っていきます。 下塗り・中塗り・上塗りと3回塗ることで塗料効果を最大限に活かせます。 付帯部の補修費用 一般的な30坪の一戸建でシリコン塗料で付帯部を塗装した場合の費用です。 養生 148㎡ 150~300円/㎡ 22,200~44,400円 軒天 20㎡ 900~1,500円/㎡ 18,000~30,000円 破風・鼻隠し 40m 500~900円/m 20,000~36,000円 雨戸・戸袋 10枚 1,500~2,000円/枚 15,000~20,000円 シャッターボックス 10個 1,500~2,000円/個 15,000~20,000円 出窓・庇 5個 1,500~2,000円/個 7,500~10,000円 樋 46m 500~900円/m 23,000~41,400円 水切り 36m 600~1,000円/m 21,600~36,000円 タイル外壁の補修はDIYでできる? タイル外壁の修理は技術的に難しく、DIYで行えるのは応急処置までとなります。応急処置として 防水テープで欠損部をカバーする コーキングする(コーキングは余程技術に自信がある場合以外はおすすめできません。) などは出来ますが、被害を大きくしないためにもできるだけ早めに業者に依頼するようにしましょう。 タイル外壁の色を変えたい場合はどうしたらいいの? タイルの外壁には、色付きでなく透明なクリヤー塗料をおすすめします。 正直、タイルの上から別の色を塗りたい方もいらっしゃると思いますが、色付け塗料はお勧めしません。 なぜなら見た目を良くするために塗装したのに、色付けの塗料を塗ると剥がれや色褪せが数年で目立ってしまうからです。 どうしてもタイルの色を変えたいと言う方はタイルの上から塗装をすることが可能です。 その際は必ずタイル用(適用下地)の塗料を選びましょう。 そして、塗料によって耐久年数や単価も違うため塗料も選ぶ際は専門の業者に相談することをおすすめします。 まとめ いかがでしょうか?高い耐久性の高い、タイル外壁についてご紹介してきました。 タイル外壁張り替え費用は約13,000〜16,000円/㎡とかなり高いですが、全張り替えではなく部分張り替えで大丈夫です。 タイル外壁のメンテナンスポイントとしては ひび割れがあった場合はタイルの張り替えを! 外壁タイルが落下(剥離)しないために定期的なプロの診断チェックを! カビや藻が気になっている方はバイオ洗浄! 上記の3つの症状が気になる場合は外壁塗装業者にご相談ください。 タイル外壁に塗装を行う場合は 色付きでなく透明なクリヤー塗料をおすすめします! 色付きにしたい場合はタイル用の塗料を選びましょう! フォーグッドでは、お客様第一に考えたサービスや適正なお値段などを提供しております。 稲沢市、清須市、一宮市などで外壁塗装をご検討中の方はお気軽にご連絡下さい。現場調査・見積りすべて無料で行っております。
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