投稿日:2023.05.23 最終更新日:2023.05.26
外壁塗装【ベランダ防水】の必要性と費用について
このブログでは、
防水塗装の「ウレタン防水」「FRP防水」について詳しく説明します。
ベランダ劣化症状も詳しく説明していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください!
- ベランダ防水工事ってなに?
- 外壁塗装となにがちがうのか?どのタイミングで施工すればいいのか….
また、すぐにでも相談したい方は当社にご相談ください。(相見積もり大歓迎です!)
ベランダ防水工事とは?
ベランダは雨が吹き込みやすく、屋根のように斜めになっていない為、雨が逃げにくい構造になっています。
その為、床面や手すりが水分で徐々に劣化しベランダ床面の耐ですから、ベランダの床を防水性のある素材で覆い防水性を高める工事を行います。それが防水工事です。
ベランダ防水7つの劣化症状
ベランダ防水の劣化症状には
- 剥がれ
- ひび割れ
- サビ
- 表面の膨れ
- 雨漏り
- 水がたまる
- カビやコケ
の7つの劣化症状があり詳しく説明していきます。
剥がれ
ベランダ防水工事は、塗装やシートでの防水処理をしていることが多いです。
ベランダの防水層が剥がれている2つの状態は
①表面のトップコート塗料だけ剥がれている状態
②トップコートの下の防水シートまで剥がれている状態 が考えられます。
このように、塗料やシートが剥がれてしまうと、劣化症状はどんどん進んでいき、防水機能を発揮することができません。
塗装とシートでは施工方法や価格が違うため、劣化症状を専門業者に見てもらうことをおすすめします。
ヒビ割れ
ベランダ防水の表面にひび割れが発生していれば、防水機能が低下しています。
0.3㎜以下のひび割れであれば早急な対応は必要ありませんが、ひび割れは放っておくと急激に劣化が進むため早めの防水工事をおすすめします。
サビ
ベランダの手すりなどは金属が使われていることがあり、住宅の中で金属が使われているパーツは外壁塗装では「鉄部」と呼ばれます。
鉄部は通常、表面が塗装で保護されていますが、紫外線や雨などで塗膜の下にある金属の部分まで水分が入り、錆びてしまいます。
そのまま錆を放置してしまうと外壁やベランダ内側に赤茶色の筋が伸びたり、穴が空いてしまったり、鉄部が折れて事故やケガに繋がる恐れがあります。
ベランダの防水リフォームでは、塗装前に、サビを完璧に落とす作業が必要です。
サビを完全に落としたうえで防水工事を行うと、防水機能が発揮しやすくなるからです!
表面の膨れ
ベランダの素地に湿気を含んだまま防水工事をおこなうと、湿気が気化した際に内部から防水層を押し上げてしまいます。
膨れの原因のほとんどが、前回の防水工事での施工不良です。
軽度の場合は膨れた部分だけを切り取り下地補修をおこなった後にトップコートの塗り替えをします。
早めに専門の業者に膨れの原因を調べてもらったうえで対応することをおすすめします。
雨漏り
ベランダの塗料や防水シートの劣化をそのままにしておくと、ヒビ割れに繋がり隙間から雨水が侵入し内に雨漏りが発生してしまいます。
この雨漏りがベランダ下の軒天でカビや塗料の膨れなども引き起こすだけではなく、木造住宅の場合は軒天の内部で垂木や梁の腐食が生じる場合もあります。
深刻な劣化状態にならないためにも、ベランダを定期的に点検するといいでしょう。
水がたまる
防水機能があるベランダは、防水効果によって雨水などの水分を排水溝へと流してくれます。
しかし、防水機能が低下したベランダは水が溜まりやすくなり排水溝に水分をうまく流すことができません。
また、建物の歪みやベランダに置いた家具、床面に敷き詰めたウッドデッキなどの影響で水はけが悪くなると水たまりが生じるようになってしまいます。
水が溜まらないように、排水溝の掃除や防水工事を行うことをオススメします。
カビやコケ
ベランダの床面のうち手すりに近い方は日当たりが悪いため、カビやコケが発生しやすくなります。
カビやコケが生えたベランダは黒ずんで見た目も悪く、カビの独特な臭いが発生し衛生的にも良い状態ではないため、素足でベランダに降りることに抵抗を感じるようになるでしょう。
カビやコケは、放っておくと掃除してもキレイに取れなくなるため、こまめに掃除をしてキレイな状態を保ちましょう。
2種類の防水塗装とその費用について
ベランダ防水塗装は….
- ウレタン防水工法
- FRP防水工法
があります。この2つを今から簡単に説明します。
ウレタン防水
ウレタン工法とは、液体状のウレタン樹脂を、ベランダの床全体に塗って仕上げる防水工事のことです。
費用と耐久年数は費用と耐久年数は
単価(1㎡) | 4,000円~7,000円 |
耐久年数 | 7年~15年 |
メリット
- 施工が簡単
- 工事期間が短い
- 費用を抑えることができる
(塗料だけでの工法なので、廃材などの無駄がでません。)
デメリット
- 紫外線に弱い
- 施工中は雨に弱く、硬化不良の可能性がある
- 定期的(5~6年毎に)にメンテナンスをする必要がある
FRP防水
ベランダの防水工事で、最も一般的な工法と言われているのがFRP工法です。
FRP工法は、強度の高いガラスマットを引いた上に専用の樹脂塗料を重ね、ベランダ全体を防水層で覆います。
費用と耐久年数は
単価(1㎡) | 5,000円~7,000円 |
耐久年数 | 15年~20年 |
メリット
- 耐久性に優れている
- 工事期間が短い
- 最も軽量
デメリット
- 費用が高い
- 施工場所を選ぶ
(木造/広い面積 ”10㎡以上目安” の床面には施工できません。)
防水塗装の工程を説明
ウレタン防水には3つの工法があります。
- ベランダや廊下には「密着工法」
- 万能型の「メッシュ工法」
- 屋上なら「通気緩衝工法」がおすすめです。
今回は密着工法の工程について説明します。
ウレタン防水「密着工法」工程順
①清掃(高圧洗浄)
細かい汚れも一緒に落としていきます。
汚れを残さないことで、この後に塗るプライマーや防水材が下地に定着しやすくなります。
②下地補修
ひび割れの補修やコーキング処理などを行います。
③脱気筒設置
湿気抜きの為の脱気筒をつけます。
④プライマー(下塗り)
下地とウレタンとの密着性を高めるためにプライマー(糊)を塗布します。
⑤ウレタン防水1層目(中塗り)
塗装を行います。
⑥ウレタン防水2層目(上塗り)
仕上げ塗装を行います。
⑦トップコート
防水の層を紫外線から保護するための塗装です!
合計4回塗布(塗装)しています。
ベランダ防水工事を行うタイミング
ベランダ防水工事を行うタイミングは劣化症状や雨漏りが気になった場合や外壁塗装と同じタイミングで行うと良いと思います。
新築の場合、外壁塗装のタイミングは築8~12年が目安です。ただし、お住まいの外壁材の種類や劣化の進行具合によっては、たとえば築12年目を迎えても、まだ外壁塗装が必要のない場合もあります。
塗り替えの場合、周期の目安は約10年が良いと言われています。しかし前回塗装で使用した塗料によって変わってきます。
外壁塗装の詳しいタイミングを知りたい方は下記のブログをお読みください。
外壁塗装に最適な時期やタイミングについて。劣化症状や季節、塗装周期などから最もおすすめな時期をお伝え
まとめ
いかがでしょうか? ベランダは雨が吹き込みやすく、屋根のように斜めになっていない為、雨が逃げにくい構造になっています。
その為ベランダの床を防水性のある素材で覆い防水性を高める防水工事を行います。防水工事は外壁塗装と同じタイミングで行うことをお勧めしています。
防水塗装には
- 施工が簡単で工事期間が短く費用を抑えることが出来る「ウレタン防水工法」
- 耐久性に優れていて、工事期間が短く最も軽量の「FRP防水」
があります。
また、劣化症状で
- 剥がれ
- 雨漏り
- 水がたまる
こちらの症状がありましたら、防水工事のタイミングですので焦らずお近くの専門業者にご相談下さい。
また、外壁・屋根塗装をお考えの方で外壁塗装の予算がどれくらいか知りたい方は以下のブログをお読みください。
外壁塗装の費用の相場は?坪数別の費用相場をお伝え!
この記事の執筆者・更新担当者
専務取締役 岡田 健
「失敗は許されない。完成時には、心からご満足いただける塗装を」
私は日々このような強い思いをもって塗装工事に取り組んでいます。
自分自身にプレッシャーを与えながら業務にあたっていますから、工期を終えた後、お客さまの笑顔に触れた時には仕事に対する充実感、そしてその先にある「より質の高い塗装を」というモチベーション維持にもつながっています。
資格: 外壁診断士
趣味: 旅行、シュノーケリング、フットサル